「大学生×関係人口」農業ボランティアを通して感じた地域との繋がり方

農業ボランティアに参加した学生をイメージした画像

村おこしNPO法人ECOFFが主催している「村おこしボランティア」を利用して、4人の大学生が大仙市を訪れました。大仙エンジンのメンバー男鹿きみこさんが世話人となり、9泊10日で稲刈りや果樹の収穫作業、薪割りなどを体験。関東在住の大学生が、農業を通じて地域社会とどのように繋がり、どんな発見や学びがあったのか。「関係人口」に繋がるヒントを語ってくれました。

農業ボランティア作業中をイメージした画像

ー全国の中から大仙市を選んだのはどうしてですか?

大学生A 私は関東で育ったので農業ってやったことがないんです。学校の授業で、プランターで稲を育てるとか、朝顔を育てたことくらいで。だから一度、本格的な農業をやってみたかったので参加しました。

大学生B 私は二拠点生活に興味があります。農業を体験しながら、将来の働き方も考えられるかなと思いました。

大学生C 私は食べることが好きなので、スーパーで売られている野菜がどうやってつくられているのか、生産者さんに会ってみたいと思って決めました。

大学生D 私も農業やりたかったのが一番。あとは小さい子どもが好きなので、いろんな世代との交流ができる行程かなと思って大仙市にしました。

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ー農業に専念するなら南国方面でもいいのでは?

大学生B 一年中農業をやりたいわけではないんです。雪国の人ってすごく工夫して生活していると思うんです。夏場にとれた野菜を保存したり加工したり。

大学生A 昔ながらの知恵や生きていく術を学ぶには、やっぱり現地で体験してみないと分からないなと思います。

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ー実際に体験してみてどうでしたか?

大学生B とっても楽しかったです。暑くて大変なことも多いけど、手間暇かかって、お米や果物が関東の方に出荷されているんだなと思いました。

大学生C 赤と紫の2種類の稲刈りをしたんです。どの稲も、見た目がすごく美しくて、これが商品になるんだなとわくわくしました。

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大学生D シャインマスカットを一房ずつ傷がないか確認する作業は想像以上に大変。関東の方だとシャインマスカットはすごく高級品です。大切に管理されているので、高値なのにも納得しました。

大学生A 農家さんの苦労が分かったので、食材への感謝の気持ちを忘れないようにしようと改めて感じています。

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ー大仙市の生活はどうですか?

大学生B 景色が綺麗でご飯も美味しい、温泉とサウナも近くにあるのでとても快適です。

大学生A 車がないと不便なのは来る前から知っていたし、その辺は問題ないです。会う人は、みんな親切で優しい人が多いので今のところ不便はないかな。

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大学生C 人との繋がりを強く感じます。「ありがとう」「どこから来たの?」と気軽に話しかけてくれたり、ご近所同士の交流も多い。都会ではありえないです。

大学生D 仲のいい家族が多いですよね。家族同士でよくコミュニケーションをとっているし、お互いを思いやりながら生活している。バーベキューしている光景もよく見かけます。

大学生B 他人のために行動できる人が多いなと思いました。言葉数は多くないけど、行動で気遣ってくれるので安心して生活できています。

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ー将来、大仙市で暮らし始めるためには何が必要?

大学生C 大仙市に限りませんが、そこの地域に知り合いがいるかどうかはすごく大事かなと思います。

大学生A それはすごい大切!特に雪国だから、冬の生活はやっぱり不安なので頼れる人がいるかは重要ですね。

大学生D 知り合いでなくても、困ったことを聞く先がわかりやすいと安心です。市役所でもお店でもいいので、「こういうときはどうしたら?」を教えてくれる機関が必要かもしれません。

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大学生B 人も大事だし、やっぱりある程度の蓄えもないと生活できないですよね。車を買うって若い人には結構ハードルが高いし、維持していくのも大変そう。

大学生A 移住すると支援金をもらえるって聞いたことがあるので、わかりやすく教えて欲しいです。

大学生C そういった情報を得るためにも、やっぱり地域に知り合いがいたらいいですよね。

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大学生A 今回、10日間の中でたくさんの人に会ってコミュニケーションをとりました。農家さんや飲食店経営者など。この人たちにまた会いに来たいなと思うし、いろんな体験を通して、自分なりには地域との繋がりができたと思います。

大学生D これはSNSでは繋がれない貴重な絆です。農業をやりたいと思って参加したボランティアだったけど、結果的に、人との出会いもあってすごくいい経験でした。

大学生B 観光だけではできなかった経験ですね。

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ー最後に、今回のボランティアに参加した感想をおしえてください。

大学生A この4人で参加できたことに意味があると思います。夏場の作業は大変なこともあったけど、みんなで温泉に行ったりオフの日には観光もしたり。今年の夏は、一生の思い出が体験ができました。

大学生B 農家の方や飲食店を経営している高梨商店、丸子川ナイトマーケットの運営の方々を見て、地域活性化に興味を持ちました。いずれ、大仙市の関係人口を増加させるためにも二拠点生活ができたらいいと思います。

大学生C たくさんの人との出会いを通して、それぞれの働き方や生き方に触れることができました。他人の真似ではなく、自分自身の人生を主体的に生きること、の重要性を改めて実感しました。これから、自分で選択したり決断する場面が多くなります。今回の経験は、判断の糧となって、充実した人生を生きるための力になると思います。

大学生D 農業体験以外にも、多くのことが経験できて、たくさんの人と関わらせていただきました。振り返ると、本当に皆さん優しくて、大仙市が大好きになる体験です。次はボランティアではなく、出会った方たちのところに遊びに来ようと思います。

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関東生まれの4人で過ごした大仙市の暮らし。農業体験を通して、地域と交流をし、大仙市の魅力や課題について理解を深めた9泊10日を過ごしたようです。農業ボランティアの体験としてだけでなく、「関係人口」という新たな繋がりを生み出し、地域と大学生の間に持続可能な関係性を作ってくれました。今後も、訪れた人と地域が共に成長し、支え合う関係が育まれていくことが期待されます。

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◾️「大仙市に来た際のアテンドはお任せください!」
宿泊先のおすすめは?先輩移住者に相談したい!支援金や補助金は?大仙エンジンのメンバーがお手伝いをするので、まずはお気軽にお問い合わせください。

【村おこしNPO法人ECOFF】
都市を知る人と田舎を知る人が集まり、日本の農林漁村を元気づけるためのプロジェクト実践のために2011年に設立。「田舎のこと、農業のことを都会の人にももっと知って欲しい!」という思いから、主として農林漁村でのボランティアの紹介、ボランティアと農家さんが力を合わせて作った商品の販売事業を展開。HP
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